今日、安全標準として認知される2つの基準:欧州規格(EN 1176-1998)と米国材料試験規格(ASTM F 1487)が知られています。 これらは、病院からの事故報告に従い、データを検証することによって、消費者や行政が安全指針を策定し、基準化(数値化)されたものです。 欧米では、関係機関に対して事故報告を病院に義務付けているのです。

1986

遊具メーカーを中心に安全基準を英国規格で策定。(BS: British Standard)

1993

英国文部科学省が中心となり、安全指針「DES」を定める。

1996

安全指針「DES」の改訂版が、発行される。

1998

19ヶ国統一安全基準として、欧州規格「EN 1176/1177」に統合される。
1978 ドイツ規格「DIN」が、世界で最初の遊び場の安全にかかわる基準として策定される。
欧州19ヶ国において、ドイツ規格と英国規格をベースに欧州統一安全基準の調整が進められる。
1998 EN 1176 遊具〜点検・メンテナンスを完成させる。
1998 EN 1177 地面・安全条件・テスト方法を完成させる。
1981 救急医療施設に運ばれる子どもの急増から全米消費者安全委員会(CPSC)が指針とする安全基準を発行する。
1993 訴訟件数の急増により、米国遊具メーカーを中心とする米国材料試験規格「ASTM F 1487」に安全基準を策定する。CPSCと共に、ダブルスタンダードができ、混乱する。
1995 米国材料試験規格「ASTM F 1487」 第1次改定する。

1997 全米消費者安全委員会(CPSC)が指針とする安全基準の改定版 No.325が発刊される。 内容は、ASTMと統一の方向となる。
1998 米国材料試験規格「ASTM F 1487」 第2次改定する。

2002

3月 国交省が、「都市公園における安全確保に関する指針」を発行する。

2002

10月 (社)日本施設業協会が、国交省ガイドラインに準じた「遊具の安全に関する規準(案) JPFA-S:2002を発行する。

2008

国交省ガイドライン、日本公園施設業協会規準が改訂される。
私どものホームページでは、主として、アメリカの基準を紹介し、部分的にENを参考として取り上げました。 これは、何故かというと、アメリカの基準が一目瞭然で簡潔だからです。 公園を守るパークレンジャーなるボランティアが全米各地で基準を講習会で勉強し、資格を取った上で活動しているという現状は、わが国も見習うに値する身近でローコストな維持管理体制です。
一方、欧州の基準ENは、技術的・専門的な部分が多く、公園の利用者、保護者、一般の人にはすべてを理解することは難しいように思えます。
土地が広大なアメリカのように、スペース、立地条件面で同じように条件を設定できないところは、ENを参考に・・・などというように両者を理解しながら取り入れやすいところを参考にするという形で進めてきました。
数値基準が皆無である今の日本の指針では、事故が起こってから厳格な基準の必要性に気付くという取り返しのつかない状態につながりかねません。 現状を否定するのではありませんが、ハザードに気付き、重要さに従って徐々に改善していくことこそ前向きな姿勢ではないでしょうか?

〒650-0034 神戸市中央区京町71番地  高橋産業(株)内
mail: information@playsafety.ne.jp  

戻る     ホームヘ戻る